航空機・航空輸送分野

操縦士(航空従事者・パイロット)

投稿日:2017年1月2日 更新日:

航空法に定められた資格である。航空機に乗り込んで操縦を行うパイロットの資格です。

資格の区分は、国内線や国際線の定期航路の航空機を機長として操縦する定期運送用操縦士、国内線や国際線の定期航路の航空機を副操縦士として操縦する准定期運送用操縦士、遊覧飛行や報道など報酬目的で航空機を操縦する事業用操縦士、報酬目的で航空機を操縦するのでなく無償で航空機を操縦する自家用操縦士の資格があります。

航空機の種類は、飛行機、ヘリコプター等の回転翼飛行機、飛行船、グライダー等の滑空機に区分されています。

  • 定期運送用操縦士(飛行機・回転翼航空機・飛行船)
  • 准定期運送用操縦士(飛行機)
  • 事業用操縦士(飛行機・回転翼航空機・飛行船・滑空機)
  • 自家用操縦士(飛行機・回転翼航空機・飛行船・滑空機)

所管府省庁・根拠法令

国土交通省・航空法

資格の機能

業務独占資格

操縦士(パイロット)への道

操縦士なるには、一定の年齢及び飛行経歴を充足して、さらに資格別・航空機の種類(飛行機・回転翼航空機・飛行船・滑空機)別に行われる国家試験(学科試験・実地試験)を受けて、これに合格して、技能証明を受ける必要があります。

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日程(申込日・試験日・合格発表)

詳細は官報で公示されます。

受験資格

次のような受験資格の概要(自家用操縦士・事業用操縦士・定期運送用操縦士*飛行機*回転翼航空機の場合)があります。
飛行船及び滑空機についても航空法施行規則に詳細な規定があります。

資格 年齢 受験資格の概要
自家用操縦士(飛行機) 17才以上 総飛行時間40時間以上(10時間以上の単独飛行・270km以上の飛行で、2回以上の生地着陸を5時間以上の単独操縦による野外飛行・夜間における離着陸及び航法を含む20時間以上の同乗教育飛行
上同(回転翼航空機) 17才以上 総飛行時間40時間以上(10時間以上の単独飛行・180km以上の飛行で、2回以上の生地着陸を5時間以上の単独操縦による野外飛行・夜間における離着陸及び航法を含む20時間以上の同乗教育飛行・オートローテーション着陸
事業用操縦士(飛行機) 18 才以上  総飛行時間200時間以上(100時間以上の機長として飛行・540km以上の飛行で、2回以上の生地着陸を20時間以上の機長としての野外飛行・機長としての5回以上の離着陸を含む5時間以上の夜間飛行・10時間以上の計器飛行)
 上同(回転翼飛行機)  18才以上 総飛行時間150時間以上(35時間以上の機長として飛行・300km以上の飛行で、2回以上の生地着陸を10時間以上の機長としての野外飛行・機長としての5回以上の離着陸を含む5時間以上の夜間飛行・10時間以上の計器飛行・オートローテーション着陸)
 定期運送用操縦士(飛行機)  21才以上  総飛行時間1500時間以上(100時間以上の夜間飛行を含む250時間以上機長として飛行・200時間以上の野外飛行・100時間以上の夜間飛行・75時間以上の計器飛行)
 上同(回転翼航空機)  21才以上   総飛行時間1000時間以上(100時間以上の夜間飛行を含む250時間以上機長として飛行・200時間以上の野外飛行・50時間以上の夜間飛行・30時間以上の計器飛行)
准定期運送用操縦士 18才以上 独立行政法人航空大学校又は指定航空従事者養成機関で一定条件のうえ240時間以上の飛行訓練
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試験の内容

定期運送用操縦士(飛行機・回転翼航空機・飛行船)
学科試験
  • 航空工学
    • 飛行理論に関する一般理論
    • 飛行機・回転翼航空機又は飛行船の構造・及び機能についての一般知識
    • 飛行機用発動機、回転翼航空機発動機又は飛行船用発動機及びプロペラ又は回転翼に関する一般知識
    • 回転翼航空機計測器又は飛行船用計測器その他の装備品に関する一般知識
    • 積載及び重量配分の基本原則並びにその飛行に及ぼす影響)
  • 航空気象
  • 天気図の解説及び分析に必要な知識
  • 気象観測法および航空気象通報式の概要
  • 前線及び雲に関する一般知識並びに航空機の運航に影響を及ぼすじよう乱流、着水、空電、霧その他の視程障害に関する知識
  • 上昇気流に関する一般知識
  • 空中航法
    • 地文航法、推測航法、無線航法、自蔵航法
    • 天文に関する一般知識
    • 飛行計画に必要な知識
    • 運航方式に関する一般知識
    • 人間の能力及び限界に関する知識
  • 航空通信
    • 航空通信に関する一般知識
  • 国内航空法規
  • 国際航空法規

事業用操縦士(飛行機・回転翼航空機・飛行船)
学科試験
  • 航空工学
    • 飛行理論に関する一般理論
    • 飛行機・回転翼航空機又は飛行船の構造・及び機能についての一般知識
    • 飛行機用発動機、回転翼航空機発動機又は飛行船用発動機及びプロペラ又は回転翼に関する一般知識
    • 回転翼航空機計測器又は飛行船用計測器その他の装備品に関する一般知識
    • 積載及び重量配分の基本原則並びにその飛行に及ぼす影響)
  • 航空気象
  • 天気図の解説に必要な知識
  • 雲の分類及び雲形に関する知識
  • 上昇気流に関する一般知識
  • 空中航法
    • 地文航法、推測航法
    • 無線航法に関する一般知識
    • 有視界飛行方式に係る飛行計画の作成に必要な知識
    • 運航方式に関する一般知識
    • 人間の能力及び限界に関する知識
  • 航空通信
    • 有視界飛行飛行に係る航空通信の一般知識
  • 国内航空法規
  • 国際航空法規
事業用操縦士(滑空機)
学科試験
  • 航空工学
    • 飛行理論に関する一般理論
    • 滑空機取扱法及び運航制限に関する知識
    • 滑空機発動機及びプロペラに関する一般知識
    • 滑空機用機計測器の知識
    • 積載及び重量配分の基本原則並びにその飛行に及ぼす影響)
  • 滑空飛行に関する気象
  • 空中航法
    • 航空図の利用法
    • 地文航法及び推測航法
    • 有視界飛行方式に係る飛行計画の作成に必要な知識
    • 運航方式に関する一般知識
    • 人間の能力及び限界に関する知識
  • 航空通信
    • 有視界飛行飛行に係る航空通信の一般知識
  • 国内航空法規

自家用操縦士(飛行機・回転翼航空機・飛行船)
学科試験
  • 航空工学
    • 飛行理論に関する一般理論
    • 飛行機・回転翼航空機又は飛行船の構造・及び機能についての一般知識
    • 飛行機用発動機、回転翼航空機発動機又は飛行船用発動機及びプロペラ又は回転翼に関する一般知識
    • 回転翼航空機計測器又は飛行船用計測器その他の装備品に関する一般知識
    • 積載及び重量配分の基本原則並びにその飛行に及ぼす影響)
  • 航空気象
  • 空中航法
    • 地文航法、推測航法
    • 無線航法に関する一般知識
    • 有視界飛行方式に係る飛行計画の作成に必要な知識
    • 運航方式の概要
    • 人間の能力及び限界に関する知識
  • 航空通信
    • 有視界飛行飛行に係る航空通信の一般知識
  • 国内航空法規
  • 国際航空法規
自家用操縦士(滑空機)
学科試験
  • 航空工学
    • 飛行理論に関する一般理論
    • 滑空機取扱法及び運航制限に関する知識
    • 積載及び重量配分の基本原則並びにその飛行に及ぼす影響)
  • 滑空飛行に関する気象
  • 空中航法
    • 地文航法及び推測航法
    • 有視界飛行方式に係る飛行計画の作成に必要な知識
    • 運航方式の概要
    • 人間の能力及び限界に関する知識
  • 航空通信
    • 有視界飛行飛行に係る航空通信の一般知識
  • 国内航空法規

准定期運送用操縦士
学科試験
  • 航空工学
    • 飛行理論に関する一般理論
    • 飛行機・構造・及び機能についての一般知識
    • 飛行機用発動機、及びプロペラ関する一般知識
    • 飛行機用計測器その他の装備品に関する一般知識
    • 積載及び重量配分の基本原則並びにその飛行に及ぼす影響)
  • 航空気象
  • 天気図の解説及び分析に必要な知識
  • 気象観測法および航空気象通報式の概要
  • 前線及び雲に関する一般知識並びに航空機の運航に影響を及ぼすじよう乱流、着水、空電、霧その他の視程障害に関する知識
  • 上昇気流に関する一般知識
  • 空中航法
    • 地文航法、推測航法、無線航法、自蔵航法
    • 飛行計画に必要な知識
    • 運航方式に関する一般知識
    • 人間の能力及び限界に関する知識
  • 航空通信
    • 航空通信に関する一般知識
  • 国内航空法規
  • 国際航空法規

定期運送用操縦士(飛行機)
実地試験
  • 運航に必要な知識・飛行前作業・空港等場周経路における運航
  • 各種離陸及び着陸並びに着陸復行並びに着陸中止
  • 基本的な計器による飛行
  • 空中操作及び型式の特性に応じた飛行
  • 計器飛行方式による飛行
  • 計器飛行方式による野外飛行
  • 飛行全般にわたる通常時の操作
  • 異常時及び緊急時の操作
  • 航空交通管制機関等との連絡
  • 航空機乗組員間の連携
  • 総合能力
定期運送用操縦士(回転翼航空機)
実地試験
  • 運航に必要な知識・飛行前作業・地表付近における操作・空港等場周経路における運航
  • 各種離陸及び着陸並びに着陸復行並びに着陸中止
  • 基本的な計器による飛行
  • 外部視認目標を利用した飛行を含む空中操作及び型式の特性に応じた飛行
  • 野外飛行
  • 飛行全般にわたる通常時の操作
  • 異常時及び緊急時の操作
  • 航空交通管制機関等との連絡
  • 航空機乗組員間の連携
  • 総合能力
定期運送用操縦士(飛行船)
実地試験
  • 運航に必要な知識・飛行前作業・空港等場周経路における運航
  • 各種離陸及び着陸並びに着陸復行
  • 基本的な計器による飛行
  • 外部視認目標を利用した飛行を含む空中操作及び型式の特性に応じた飛行
  • 野外飛行
  • 飛行全般にわたる通常時の操作
  • 異常時及び緊急時の操作
  • 航空交通管制機関等との連絡
  • 航空機乗組員間の連携
  • 地上作業員との連携
  • 総合能力

事業用操縦士(飛行機)
実地試験
  • 運航に必要な知識・飛行前作業・空港等場周経路における運航
  • 各種離陸及び着陸並びに着陸復行並びに着陸中止
  • 基本的な計器による飛行
  • 飛行全般にわたる通常時の操作
  • 異常時及び緊急時の操作
  • 航空交通管制機関等との連絡
  • 総合能力
  • 外部視認目標を利用した飛行を含む空中操作及び型式の特性に応じた飛行
  • 野外飛行
事業用操縦士(曳航装置なし動力滑空機・曳航装置付き動力滑空機・上級滑空機)
実地試験
  • 運航に必要な知識・飛行前作業・空港等場周経路における運航
  • 各種離陸及び着陸並びに着陸復行
  • 外部視認目標を利用した飛行を含む空中操作(曳航装置なし動力滑空機)(曳航装置付き動力滑空機)
  • ソアリング
  • 野外飛行(曳航装置なし動力滑空機)
  • 航空機曳航による飛行(曳航装置付き動力滑空機)
  • 異常時及び緊急時の操作
  • 航空交通管制機関等との連絡
  • 総合能力
事業用操縦士(回転翼航空機)
実地試験
  • 運航に必要な知識・飛行前作業・地表付近における操作・空港等場周経路における運航
  • 各種離陸及び着陸並びに着陸復行並びに着陸中止
  • 基本的な計器による飛行
  • 外部視認目標を利用した飛行を含む空中操作及び型式の特性に応じた飛行
  • 野外飛行
  • 異常時及び緊急時の操作
  • 航空交通管制機関等との連絡
  • 総合能力
事業用操縦士(飛行船)
実地試験
  • 運航に必要な知識・飛行前作業・空港等場周経路における運航
  • 各種離陸及び着陸並びに着陸復行
  • 基本的な計器による飛行
  • 外部視認目標を利用した飛行を含む空中操作及び型式の特性に応じた飛行
  • 野外飛行
  • 異常時及び緊急時の操作
  • 航空交通管制機関等との連絡
  • 地上作業員との連携
  • 総合能力

自家用操縦士(飛行機)
実地試験
  • 事業用操縦士の飛行機の科目
自家用操縦士(滑空機)
実地試験
  • 事業用操縦士の滑空機(曳航装置なし動力滑空機・曳航装置付き動力滑空機・上級滑空機)の科目
自家用操縦士(回転翼航空機)
実地試験
  • 事業用操縦士の回転翼航空機の科目
自家用操縦士(飛行船)
  • 事業用操縦士の飛行船の科目

准定期運送用操縦士
実地試験
  • 定期運送用操縦士の飛行機の科目
実地試験は、学科試験の合格した者が受験できる。
学科試験に合格した者は、申請により合格通知があった日から2年以内に行われる学科試験は免除される。
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資格者になるまでの必要エネルギー

 ♠ ♠ ♠ ♠ ♠レベル3自家用 ♠ ♠ ♠ ♠ ♠レベル4事業用・ ♠ ♠ ♠ ♠ ♠レベル5定期(準定期)運送用

試験実施機関・資格者団体等

国土交通省・公益社団法人日本航空機操縦協会

編集長のコメント

厳格な飛行経歴による受験資格・操縦に万に一つでもミスがあれば重大事故につながる。自家用又は事業用にせよしっかり訓練を積んだ人だけに与えられる受験資格ですね。

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